コンビニに潜む悪魔

青少年の非行

 24時間営業のコンビニエンスだから、当然夜中も営業している。夜遊び大好きでお腹も減りやすい青少年にとって、とても都合の良い場所であることに間違いない、それだけに夜間にコンビニに立ち寄る若者の数はとても多い。その上、この時間帯に金もかからずに時間を潰し、友だちとコンタクトをとれる場所というのも、他にはあまりないから、ここに来るというのも理由らしい。

 しかし、多くの大人たちにしてみると、コンビニが非行の原因の一つになると考えるらしい。例えば、本部のお達しにより18再未満には成人雑誌・お酒類の販売はいたしません、こんな表示を見ることがある。しかし、成人雑誌なるもので一儲けしようとしている大人たちがいるのは事実、それを喜んで買っていく大人たちがいるのも事実、このような物は一切必要としません! そう言ってしまい、成人雑誌はすべて廃刊とする! そのような決定を出来るのは青少年ではないだろう。

 飲酒についてはどうであろうか、20才未満の飲酒は禁じられているが、その決まりを作った大人たちは、自分の子供に少しくらいならとか、人に迷惑がかからなければなどと、許してはいないだろうか。親の目の届くところなら心配はないだろうという気持ちならば、もっと子供と接する時間を増やそうと努力してきましたか、仕事や用事とかを優先してきた社会が、面倒だから飲ませない法律を作ればいい、20才になれば自分の責任だから飲んでもいい、その程度だったのではないか。第一に未成年者の飲酒よりも、成人の飲酒運転の方が問題だと思う。

 コンビニの悪魔は非行少年を育てているわけではない。

おにぎりを買うお母さん

 休日の朝になると、家族ぐるみで出かける風景によく出会う。それは、とても良いのだが、そこでおにぎりをたくさん買っていく。お母さん自分で作れよ! そう思う。おにぎりは「しゃり」を握っているわけじゃない、愛情を握っているんだと聞いたことある、昔のお母さんは照れくさいから、そんなこと言わずに、家計のためだと一生懸命におにぎりを握った。

 平日でもその傾向は強い、毎朝決まった時間にお弁当を買う現場監督。彼がお弁当を電子レンジで温めないのは、お昼に食べるためだからと聞いたので、独身なのかと思っていたら結婚しているらしい。その奥さんは旦那の後、数時間して現れるのだ、朝はゆっくり寝ていたらしく、早めの昼食を買っていく、お弁当とペットボトルの飲み物にヨーグルトなどが加わり、千円でお釣りがくる程度になる。加えて芸能界には詳しい雑誌が発売の日には、それもプラスされてお札の数は2枚になる。

 コンビニの悪魔は日本の女たちを朝寝坊にしてしまったのではないか。

働く物にとって

 就職難といわれても、コンビニに行けば仕事がある。なぜかいつでも、パート・アルバイト募集の張り紙が張られている、急募となったまま何ヶ月もだ。働く人がいないわけじゃない、やめる人が多いのである、お店側も新人が入ってもすぐにやめちゃうかもしれないからと言って、すぐには求人を取り下げない、そんな雰囲気は新人さんにも察知されるし、古株のおばさんが働き者ほど邪魔にするので、余計に居づらくなってくる。そんな仕組みを見抜いているから、2〜3ヶ月しか働く気がなくても、長期出来ますと言って働き始めて、やめたいときにやめていく。

 コンビニの悪魔のもうひとつの顔は、働く物にとってもコンビニなのだ。

コンビニの悪魔の正体

 爽やかな色使いのポスターに冷やし麺が書かれていて、肌寒い日が来てもそれは涼し気な雰囲気を振りまいている。茹で上げてから40時間も賞味期限がある、普通なら食べられる状態ではなくなっているが、それでも食べられるように作る技術はたいしたものだ。そのせいか、スープが麺とからむような一体感がない、それを補うかのようなコントラストの強いスープだから、ポスターの涼し気な爽やかさはどこにもない。

 それでも、美味しいのではないかと食べているお客さん。本部のお勧めしている商品だからと、納得もしないまま売りつづけるお店。上手な仕組みを作って儲けている本部。みんなみんな他力本願で生きていける、コンビニの周囲にいる人達が悪魔なんじゃないか? そんなことを思いつつ、たくさん残っている冷やし麺と、ガラガラになっているお弁当のコーナーを見比べていると、モップを押しながら近付いて来る従業員と出会った

「あっ、熊」

久しぶりに合ったので、ここで働いていたとは知らなかったが、こいつが
「コンビニに潜む、あっ、くま」であると納得した。