レッスン1

 スキーもボードも経験が無い方もいるわけで、とりあえずBig Footをつけて歩きます。
 多くのファンスキーの愛好家たちから見ると邪道ですが、安全にリフトの乗り降りと、最低でもスピンが出来るくらいまでは、ストックの使用をお勧めします。

 Big Footをつけて歩くと言っても、スクールみたいに「いち、に、いに、に・・・」なんてやるのではなく、どこからともなく歩けない初心者を馬鹿にして鬼ごっこみたいのが始まるのです、そんなことをしながらリフト乗り場まで行けば終了。

 

レッスン2

 そしてリフトを降りたら、ただ下に向かって降りていきます。注意することはフォールラインに向かって視線を広くとる事と、体を堅くしないで適当にフニャフニャと滑る。視線の向きは難しいですよね、上級者になっても視線が下に落ちやすいのですから。

 そこでよく使うレッスンは先輩の後をトレースしていくこと、これは先輩がこの練習の意味をよく理解しラインを巧みに変えないと無意味、下を見ていて先輩を見失ったらさっきの鬼ごっこが再発!今度は罰としてだからさっきより怖い。

 少しなれたら50メートルから100メートル下にいる人が向いている方向へターンするとか、下の人のポーズをまねするなんて言うのも効果的。これがリフト数本分ですね、絶対に遊びとしてやること!

 

レッスン3

 とりあえず降りられるようになったら今度はスピン! ほとんどの場合はこの課程もリフト2〜3本で終了する。
 フォールラインに向かってゆっくりと滑りながら、体の芯を伸ばし、左右に自然に軽く腕を開く。
 右のストックを垂直に雪面に差しっぱなしにする、このとき体の芯が伸びていないと、ひざが曲がったりして、エッジが雪面をとらえてしまう。ストックを持つ右手が斜面に対して一番高いところに来るまで、絶対に体勢を崩さず耐えて下さい、そしたら滑走を停止してかまいません。

 ここまでを何度かやってバランス を崩さないようになったら、右手のストックを外す時に、左手のストックを雪面に軽く突いて下さい。ここでも、ここからも体の芯は雪面に対して垂直を保つこと、両手はかるく左右に広げた形を崩さないこと。これを繰り返せば初心者でも3回転ぐらいは楽に出来るでしょう、慣れてくれば一回のストックワークで5回転ぐらいの弾みがつきます。最初にストックを突くのが右か左かで回転の方向が変わってきます、両方出来るといいのですが初日の方たちは得意な方だけで結構です。

 

休憩

 多分、この辺で初心者は休憩をとりたくなるだろうし、先輩たちもビールと飯が恋しい頃、そんな雰囲気が少しでもあったら迷わず休憩!

 

レッスン4

 休憩をとったら中斜面に行きましょう、ここでは自由に滑走してもらうだけ。レッスン2で注意した視線の問題は、斜度が少しでも急になるとすぐに落ちるはずだ、周りの人はそれを注意してあげて下さい。それは決して言葉で注意するのではなく、先の物に注意を向けさせることだと思って下さい。何人かのグループで行動している場合は、みんなで一つのラインをトレースするとか、みんなでフォールライン上に5〜10メートルぐらいの間隔で列んで、一番上の人から人間をポールに見立てスラロームをする、二番目に上の人は最初の人を追いかけるように滑る、滑り終わったら列の最下部に列ぶ。こんな遊びは初心者だけでなく先輩たちも大いに楽しめると思う。

 

レッスン5

 標準的には二日目ぐらい? 度胸あり!・運動神経抜群・スキーの経験者のどれかだったら一日目の午後にはこのステージに入れるだろう。ここからはコブ斜面に移動する、斜度は25度くらいだと丁度いい。
 ゆっくりとコースインしてください。そして一つ目のコブの膨らみで横向きで止まって下さい。
 写真は横から見たところです。

 止まったらそのコブをカニ歩きで越える、コブの頂上の部分でかかとを軸に180度反対を向き、横向きのまま滑り出して、次のコブの膨らみでさっきと同じように止まる。これを何度も繰り返しながら徐々に止まる位置を先へ持っていく、要するにパタパタ歩いた部分を少なくしていく、少し慣れたからと言って横着せずに必ず一度は止まる、そして次のコブや周囲を確認するぐらいの気持ちを持って。

 

レッスン6

 慣れてきたらやることは、滑り出しの部分で横向き に入ったのを少しづつ下向きに入れるようにする、そうするとスピードが出るから必然的に止まる位置も奥になる。いい加減にやってしまわずに一回一回止まることをしていかないと後で差が付くぞ!

 

 歌を歌ってもらおう! もちろん滑りながらだ。歌 の上手下手は関係ないが、それくらい余裕が作れるようになったら、始めて一時停止をしていた所で徐行に切り替える。そしたら焦らずにだんだんとスピードを上げられると思う、そういうよりは「あんまりスピードを落とさないでいいよ」そう言った方が間違っていない。ここまで来るときっとコブ斜面を一度も転ばずにおりているはずだ。
「止まりたいときにいつでも止まれる」この技を修得した物は次へ行きなさい。

 

レッスン7

 ようやくモーグルの技を取り入れないことには、難しくなってくる年頃になったかな? きっと、今までは膝の曲げのばしなんてあまり使っていないだろう、そこで、コブ斜面を斜めに横切るレッスンを始める。このレッスンに限りターンは禁物、あくまでも斜滑降オンリーで貫く、ターンでスピードを殺せない分は斜滑降の角度で調整するしかない。まずはとにかくまっすぐ進む!ライン上のコブは全て乗り越える!

 まっすぐに進むことが出来るようになったら、コブを乗り越える頂点で縮んで、谷間では体を伸ばすことをする。はじめのうちはコブのリズムに合わないで、とんでもないところで伸びたり縮んだりしてしまう、でも気にすることはない体が柔らかく動かせることの方が大切。

 

レッスン8

 体がコブに合わせられるようになれば、だんだんと斜滑降の角度を下に向けていく。そうすると必然的にスピードが上がってくるが、上体と視線を崩さないようにしながら、そのスピードに慣れるしかない。

 もう、このレベルだと一人一人の長所・短所が違ってくるので、これ以上は各自ちゃんとした師匠についていくことだ、芸人会の仕事ではないだろう。まあ、卒業証書の代わりに間違えやすいポイントをまとめておこう。

 

レッスン9

 スピードが出過ぎるときにコブの膨らみで調整できたのは、スピードが低いレベルの時だけ、スピードを殺すのはコブの落ち込んでいる部分を足の伸ばしで蹴り込むようにエッジングする。

 反対にコブの膨らみで注意するのは、衝撃を吸収できずに視線がずれてしまう時。ここでは膝を抱え込み雪面の衝撃をなくすことを考える、そのときに抱え込んだ膝のバネが先に述べた蹴り込むようなエッジングを生み出す。

 何か解らないが今日は上手に滑ることが出来ない? そんな日に多い症状は、スキーが回転していないで直線的に又は平行移動で斜面を降りている瞬間が無いですか。
スキーは絶えず右へ左へ回り続けなくては行けない、その回転が止まったときにリズムとバランスを失う、短いスキーなのだから特に注意しよう。

 

編集後記

 レッスン1〜9の項目に分けたが、あくまでも励みのためにであって、レッスン1が完璧になってレッスン2に行くと言うことではない、全ての要素はオーバーラップしながら関係しているので、コブの練習を始めてからレッスン2の意味が分かったりするし、最初から膝がよく動く人もいるし、あまり気にしない方がいいことも多い。

 だいたいこの教本?
が本当か嘘かも定かではない。

 おまけの撮影現場。手間がかかった割には、参考にならない映像でした。モデルが 何とかマンなのですが、関節が硬くて苦労しました、これでも股関節は2倍近く動くように、改造したのであります。